セルフオーバーホール TWIN POWER XD 4000XG編

セルフオーバーホール TWIN POWER XD 4000XG編
ミルコ
ミルコ
ショアから10kgオーバーのヒラマサキャッチを夢見る男、ミルコです。

私がヒラスズキ釣行に愛用している17 TWIN POWER XD 4000H XG

今年で3年目の付き合いになるかな…。

 

当時、リールを新調する予算が組めなかった私は、なんとか購入費用を捻出すべく、家に眠っているありとあらゆる不用品をかき集めてメルカリに出品。

 

約5ヶ月をかけて、やっと費用を準備したことが今でも記憶に新しいです。

 

お小遣いアングラーの皆様にとってはあるあるだと思うので、この気持ち、理解していただけると思います。

 

 

本題に入る前に、このリールのスペックをまとめておきましょう。

 

17 TWIN POWER XD 4000XG
ギア比 6.2
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg) 6.0/11.0
自重(g) 290
スプール寸法(径mm/ストロークmm) 51/17
ナイロン糸巻量(lb-m) 3.5 -170、4-150、5-125
フロロ糸巻量(lb-m) 3-190、4-145、5-115
PE糸巻量(号-m) 1-500、1.5-320、2-210
最大巻上長 99

 

そんな思い入れのある愛用機にまさかの不調。

巻いたときのシャリ感がひどい。

これは実釣中、かなりのストレスになることは間違いない。
ミルコ
ミルコ

 

ハイシーズンを迎えたこの時期の危機的な状況を打開すべく、セルフオーバーホールに挑戦しました。

 

まずはじめに注意点…

本記事でのリール分解は、 専門家ではない個人ユーザーが行ったものであり、セルフオーバーホールを推奨しているわけではありません。復旧後に不調となる可能性も十分にあるので、自己責任で実施願います。

 

17 TWIN POWER XD 4000XG オーバーホールにあたり

まずはじめに、本機の症状を整理しておきます。

 

♧ 本機の不調 ♧

🔘  リーリング時の断続的なシャリ感

🔘  若干の巻重り(ハンドルノブ回転時の抵抗感)

 

この原因を究明すべく、分解していきます。

 

用意するもの

✔️  リール

✔️  絵の具バレット

✔️  バット(DAISO)

✔️  精密ドライバー

✔️  ピンセット(DAISO)

✔️  六角ナット

✔️  先が長いプラスドライバー

✔️  オイル&グリース(SMITH LTD  IOS 01 PRO  &  シマノ純正グリースDG06)

✔️  パーツクリーナー

✔️  紙コップ(パーツ洗浄用)

✔️  キッチンペーパー

 

精密ドライバー&六角ナット&パーツクリーナーはNAFCOで購入。

小型のペンライトも準備しましたが、結論、あってもなくても大丈夫です。

 

使用するオイル

SMITH LTD  IOS 01 PRO

言わずと知れた最強オイル。

結論から言うと、このオイルかなりオススメです。

 

非ニュートン系 100%化学合成オイルで、各ベアリング部や摺動部に使用可能。

たった1滴差すだけで、オイルの粒子が金属の表面に油膜を作り、見違えるほど滑らかになります。

さらに飛散しにくいという特徴を備えているため、効果の持続性も高いです。

 

ミルコ
ミルコ
非ニュートン系とは… 通常、回転部分に塗布したオイルは遠心力によって外へ外へと飛散するのに対し非ニュートン系は回転すればするほど塗布した部分に絡みつく性質を有するとのことです。

 

このオイルにはIOS  01と 02 の2種類があります。

先にも触れましたが 01は 回転部分やボールベアリングなどに適しています。

02は、粘度が高いという性質を持っているので、水の侵入を防ぎたい場所など、グリスのように使うことができます。

 

当たり前ですが、他のグリスなどと混ざってしまうと性能が劣化するので、塗布する箇所には注意しましょう。

 

使用するグリス

シマノ純正グリースDG06

使用推奨箇所 ハンドル / ギア /ウォームシャフト部 各種金属の摩耗部分

ソフトで滑りが良く、回転の軽さが求められる場所に適しているので、ボディ内部のギアに塗布します。

 

パーツの一覧表も準備

忘れてはいけないのが、リールを構成するパーツの一覧表。

SHIMANO公式HP 各種パーツ価格表 取扱説明書からPDFファイルがダウンロードできます。

 

さっそくオーバーホールに取りかかる

まずはスプールを外して、

スプール座金やボルベアリングを外します。

この金色のパーツ、「メインシャフトペアリングガイド」というそうですが、

ここに極小のネジが・・・

六角レンチの0.89を使用して外します。

 

するとこのパーツ一式が一気に外れるので、

このような具合に、外した順番にパーツを並べていきます。

ミルコ
ミルコ
復旧時のために、必要に応じて写真を撮っておきましょう。

 

どんどん分解していきます。

 

ひし形の「リテーナー」の2つのねじを外すと、

ローターが外れました。

 

この銀色のカバーを外すと…

ミルコ
ミルコ
見つけた!
塩の固着!!

ローラークラッチ組」の裏にも…

塩が溜まったところは若干腐食しているように見えます。

 

分解して掃除します。

バーツクリーナーを溜めた紙コップの中にぶち込んで洗浄!!

ミルコ
ミルコ
この機種のインプレ動画では海中に漬けるシーンがありましたが…いくら高い防水性能を持ってしても、塩害は発生するんですね

 

どんどん行きましょう。

下側の「ボディガード」の取り外し。

ボディガードには特殊ネジが使用されているので、ここはNAFCOで調達した精密ドライバー 星型 T4を使用します。

 

ボディガードは外側と、ボディ内側からの2箇所で固定されています。

ボディ内側からは、先の長いプラスドライバーを使用します。

この長いネジが内側のネジ。

 

するとボディが2つに割れます。

ミルコ
ミルコ
おぉ〜。

この丸い「ドライブギア」がハンドルノブの回転を内部のギアに伝えているんですね。

 

とりあえず、ここまでの現状で、取り外した各パーツの状況はこのとおり。

 

 

ガンガン行きましょう。

ドライブギアを取り外すと、

ご覧のとおり、グリスの劣化が見て取れます。

 

新しいグリスを塗るために、各ギアを全て取り外し、洗浄していきます。

 

外す。

 

外す。

 

外れん。

 

しょうがないので、このまま洗浄することにします。

 

パーツクリーナを直接吹きかけ、ギアの溝部分の磨き上げに最適なコレを使います。

そうです。歯間ブラシ!!

自分でもナイスアイディアだと思う。

これなかなかの優れものです。

 

ヘッド部分がワイヤーなので、

こんな狭いところに通したり、

 

ギアの溝部分にもフィット!!

 

歯間ブラシの活躍であっという間にめちゃめちゃキレイになり・・・

 

歯間ブラシを使って、シマノ純正グリースDG06を塗布します。

シャフトの裏、真ん中に見える丸い部品はベアリングで、

ここにはIOS 01 PRO一滴だけ滴下。(つけ過ぎは逆効果です)

今回は、赤い矢印部分にIOS01を使用してみました。

 

復旧作業

分解した順序で組み立てていき、復旧です。

さて、復旧後の動作はいかがでしょうか。

シャリ感、90%解消!

ミルコ
ミルコ
オ、オーイッ ⤴︎

 

10年ぶりに  ⤴︎  使った。

 

残る10%のシャリ感の原因は、

今回取り外せなかった「ピニオンギア」と思われます。

小傷が生じているのがお分かりいただけるでしょうか。

ピニオンギアの回転に伴い、ここがベアリング部に干渉すると違和感が生じます。

外せれば、交換できるのにな〜
ミルコ
ミルコ

ですが不思議と、回せば回すほど違和感も薄くなり、なんとなく巻き感も軽くなるような、馴染んでいくような感じがあります。

とりあえず今回はこれで様子を見つつ、違和感にストレスを感じるようになったら考えようと思います。

 

釣り系YouTuberのカミヤマライトゲームさんが、実際に分解動画を投稿されています。(分解する前に見たかった…)

作業中に困った際は、こちらの動画が参考になります。

 

 

これで全部揃う🌟お買い物コーナー

本記事で登場した物品についてまとめます。

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実釣試験

友人のK山と沖ノ島へ。

この日の天候は北東の風8m、波高2m→1m

行きの航海はなかなかの時化具合。

口から虹を吐きました。

 

そんなことはどうでも良くて、問題の実釣試験。

この日、いいサラシが延びていたので、ヒラスズキを狙いました。

 

結果、30cmのネリゴ3匹、40cmを1匹。

 

ルアーをトレースするときのリーリングにも問題はなく魚との引っ張り合いという意味では申し分のないカンパチの幼魚を4匹も釣り上げられたことから、今回のオーバーホールは成功と言っていいでしょう。

 

自分の道具を自分で整備できるのは非常に気持ちがいいものです。

 

ミルコ
ミルコ
オーバーホール代が浮くしね。

しかしながら、専門家でない以上、予期せぬトラブルが発生した場合、保証の適用が受けられなかったり様々なリスクがあります。

ご自身のリスク許容度に応じたメンテナンスをされるのが1番だと思うので、決して無理しないことをオススメします。

 

次はステラをバラしてみようかな〜。

しかしこれはツインパワーの倍以上、リスク許容度が必要だな〜